フレイルという言葉、耳にしたことはありますか?
フレイル=Frailty(虚弱)を訳したもので、健康と要介護の中間を意味します。
フレイルと歯科の関係性
フレイルは健康と要介護の中間の状態で、トレーニングにより予防、改善ができるものです。
実はこのフレイル、体の虚弱は口から始まるとして、口の虚弱=「オーラルフレイル」の検査・トレーニングを歯科医院で行っているんです。
対応可能な歯科医院は限られていますが、当院ではこのオーラルフレイルの検査を行っています。
お口に関するささいな衰え・・・
例えば食べこぼす、食事中にむせる、のみこみにくい等日常的にご自身で感じていることを放置してしまうことで、
お口の機能障害から心身の機能低下につながる負の連鎖に陥ってしまわないよう、様々な分野からフレイル予防は行われています。
歯科ではどんな検査をするの?
オーラルフレイルの検査は全部で7項目あります。
1 口腔衛生状態・・・舌に付着したよごれを評価します。
2 口の渇き・・・口腔乾燥を評価します。舌がどのくらい湿っているか機械で数値化する検査です。
3 かみ合わせる力・・・残っている歯が何本あるかや噛む力を検査します。
4 舌やくちびるの運動・・・パ・タ・カをそれぞれ5秒間連続発音してもらい、1秒間に何回発音できたか機械で測定し評価します。
5 舌の力・・・上顎と舌で小さなバルーンをおもいっきりつぶしてもらい数値化して評価します。
6 咀嚼能力・・・グルコース入りのグミを20秒噛んでもらいどのくらいグミから溶出できたか、またグミがどのくらい咬みきれたか、小さくできたかを評価します。
7 嚥下(飲み込み)について質問票を実施し評価します。
どれも難しくない検査ですので、安心して受診ください。
検査の結果、当てはまる項目数により「口腔機能低下症」と診断された場合は、定期的な口腔管理と評価・トレーニングを行います。
もちろん、口腔機能低下症ではなかった場合も、将来に向けてトレーニングはお勧めです(^^)